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2007.8.1
Dr.Aの学習ノート(18)8月号【院長】

Dr.Aの学習ノート(17)7月号・腎疾患の続き
9.腎不全保存期の食事制限
  ・タンパク0.5〜0.6g/mg
  ・塩分5〜7g/日
  ・カリウム40〜60mEq/日
  ・カロリー30〜40kcal/kg

 

10.過剰ろ過仮説
  ネフロン数の減少→残存ネフロンのGRF,RPFの増加
  →糸球体毛細血管内圧の上昇→硝子体沈着
  →糸球体硬化症

 

11.腎不全保存期治療の方針
  ・糸球体高血圧の解除
     アンジオテンシンUの抑制→ACEI,ARB
     タンパク制限
     全身の血圧を下げる
  ・メサンギウム増殖の抑制
     抗血小板薬の投与→ジピリダモール、アスピリン
     サイトカインの放出抑制→ステロイド、NSAID

 

12.食事療法のコツ
  ・低タンパク米(10g節約)→通販(ゆめゴハン)
  ・蓄尿からタンパクと塩分の摂取量を推定
     タンパク摂取量(g/日)=6.25×(体重×0.03+尿中窒素g/日)
  ・宅配食の利用
  ・カロリーアップのための食品(グリコから出ている)

 

13.原発性糸球体疾患の治療
  ・ステロイド、シクロスポリン
  ・抗血小板薬→ペルサンチン、コメリアン
  ・抗凝固薬→ワーファリンを半年使用
  ・合併症、血圧の管理

 

14.腎不全保存期の薬物療法
  ・腎機能悪化阻止→クレメジン
  ・代謝性アシドーシスの是正→重曹
  ・高K血症の治療→重曹、カリメート
  ・低Ca血症の是正→炭酸カルシウム
  ・二次性副甲状腺機能亢進症の予防→ロカルトロール
  ・高尿酸血症の治療→アロシトール
  ・血圧管理→ACEIを中心に厳重に管理
  ・腎性貧血→エスポー、エポジン
          6000単位/週1回〜12000単位/月1回
          Ht25〜30%に維持。高血圧に注意。
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