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2008.5.1
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生活習慣病とは偏った食事、運動不足、ストレス、喫煙、飲酒など主に長い間の生活習慣が原因となる病気で、代表的なものに高脂血症、高血圧、糖尿病があげられます。 これらは自覚症状がはっきり現れにくく、気づかないうちに動脈硬化が進み、ついには狭心症、心筋梗塞、脳卒中、閉塞性動脈硬化症など重大な病気を引き起こしてしまいます。 さらにいくつかの生活習慣病や因子が重なると心臓病や脳卒中が生じる危険性がいっそう高まります。生活習慣の改善は生活習慣病の予防につながりますし、その治療のポイントにもなります。自分は大丈夫と過信せずに、生活習慣全般に注意を払いましょう。
高脂血症 血液中の脂質濃度が高い状態のことを言います。主な血液中の脂質はコレステロールと中性脂肪です。高脂血症が続くと動脈硬化が進み心筋梗塞や脳卒中を起こす危険が高くなります。またコレステロールの中には悪玉コレステロールと善玉コレステロールがあります。 前者は肝臓から身体の組織などにコレステロールを運ぶ働きがあるのに対し、後者は余分なコレステロールを組織から除去する働きがあります。 高脂血症の治療の際に目標とするコレステロールの値は、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞の既往歴や高血圧、糖尿病の危険因子などの有無により異なります。つまり何らかの危険因子を持つ人はさらに低い値を目標にします。(動脈硬化が進みやすく、疾病の発症リスクが高いため)
高血圧 収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最低血圧)が90mmHg異常を高血圧といいます。長い間血圧が高い状態が続くことにより、脳や心臓、腎臓などの血管を傷つけ、脳卒中や心筋梗塞、腎障害を起こしやすくなります。 目標とする血圧は年齢や合併症によっても異なりますがまずは収縮期血圧140mmHg未満、かつ拡張期血圧90mmHg未満を目指しましょう。
糖尿病 血糖値(血液梅雨のブドウ糖濃度)の高い状態が続く病気です。食事をすると血液中に糖分が吸収され、血糖値が上昇します。血糖値の上昇と共に膵臓からインスリンというホルモンが分泌され血糖値を正常に戻しますが、インスリンが出にくかったり、働きが悪い場合は血糖値が高い状態が続きます。糖尿病の典型的な自覚症状は口渇、多飲、多尿などですが、意識をしていないと長期間気づかないこともあります。知らないうちに進行してしまうと神経障害、網膜症、腎症などの合併症や心臓病、脳卒中などを発症しやすくなります。
メタボリックシンドローム 血液中の脂質、血圧、血糖がやや高い程度でも、内臓肥満がある場合には注意が必要です。 内臓肥満、脂質代謝異常、高血圧、糖代謝異常の重複は、メタボリックシンドローム(代謝異常症候群)と呼ばれており、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす危険が高くなります。
生活習慣病、メタボリックシンドロームを防ぐためにライフスタイルを見直しましょう。 1)食生活はバランスよく(食べすぎ飲みすぎを控えましょう) 2)体重の変化に注意(肥満は生活習慣病の原因のひとつです) 3)適度な運動(毎日の軽い運動は気分をリラックスさせ血圧や血糖値、血中脂質濃度を下げる効果があります) 4)十分な睡眠とリラクゼーション(ストレスの回避を心がけましょう) 5)嗜好品(アルコールはビールなら中瓶1本、日本酒なら1合程度が適量です。タバコは百害あって一利なし。)
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